労働局に相談したいと思っても、近くの窓口や、最初に何を話すかで迷うことがあります。窓口を一つ探し、今困っていることと代表的な出来事を短くまとめるところから始められます。以下は日本の総合労働相談コーナーを利用するための準備例です。パワハラに当たるかを自分で決めてから相談する必要はありません。
この記事の要点
- 厚生労働省の一覧から地域の窓口を探し、受付時間や相談方法を確かめます
- 無料・予約不要の案内と、訪問前に確認したい在席時間・資料の扱いを分けて考えます
- 代表的な出来事、今の困りごと、今回知りたいことを1ページにまとめます
- 相談後は、説明された制度と自分が次にすることを分けて残します
目次(7項目)
地域の総合労働相談コーナーを探す

厚生労働省の公式案内では、パワハラやいじめ・嫌がらせを含む幅広い労働問題を、電話または面談で相談できるとされています。同じページの都道府県別一覧から、窓口名・所在地・電話番号・開庁時間を確認できます。
- 公式案内の「総合労働相談コーナーの所在地」で、関係する都道府県を選びます。
- 窓口名、所在地、電話番号、時間と注意書きを読みます。勤務先と住まいが別の地域にある場合は、どこへ相談すればよいか電話で尋ねます。
- 一覧にある各労働局の公式ページも開き、移転や窓口案内を確認します。
たとえば東京労働局の一覧には、労働局の窓口だけでなく、地域ごとのコーナーと地図が載っています。「労働局本庁へ行く」と決める前に、利用しやすい場所を確認できます。所在地や時間は変わるため、この記事の例では電話番号を固定していません。
電話で、相談方式と当日の利用方法を確かめる
厚生労働省は無料・予約不要と案内しています。ただし、地域の一覧には昼休みを除く時間帯や相談員不在時の注意があるため、訪問できる時間が限られている場合は事前の連絡が役立ちます。電話相談と面談のどちらにするかも、窓口に確かめてから決められます。
- 今回の内容をこの窓口で相談できるか。別の担当窓口なら、どこへ連絡するか。
- 電話で話せるか、面談なら受付時間・相談員の在席・予約の扱いはどうなっているか。
- 資料を見てもらいたい場合、紙の控えと端末の表示のどちらを使えるか。送付する前に受け取り方法を確認する。
- 会社への連絡が不安な場合、情報を聞く段階と、手続を申し込む段階で何が変わるか。
電話の切り出し方の架空例は、「職場の言動について、まず利用できる相談方法を知りたいです。会社への連絡には不安があります。電話で相談できますか。資料を持って伺う場合、何を確認すればよいですか」です。全部を一度に説明できなくても、まず利用方法を尋ねられます。
1ページのメモで、話す順番を作る
資料を全部読み上げるより、「今の困りごと→代表的な出来事→手元の資料→知りたいこと」の順にすると、途中で話が戻ってもメモを見ながら続けられます。以下は架空の記入例で、公式の申込書ではありません。日付・人物・発言・状況はすべて架空です。
項目 | 持参メモの例 |
|---|---|
今の困りごと | 上司からの強い言葉が続き、業務チャットを開くことがつらい。社内へ相談する前に選択肢を知りたい。 |
出来事1 | 9月10日15時ごろ、部署の会議。上司Aから「何度言えば分かるの」と言われた。正確な言葉は記憶による。出席者はいたが、誰が聞いたかは未確認。 |
出来事2 | 9月12日17時20分、業務チャット。返信を催促する投稿が届いた。自分の返信と前後の投稿は閲覧できる。 |
資料と不足 | 出来事2の画面の控えと会議予定がある。出来事1の録音はない。社内相談はまだしていない。 |
今回知りたいこと | 利用できる制度、次に整理する資料、会社に連絡する前に確認できること。 |
覚えていることと資料で確認したことは分け、「時刻はおよそ」「発言は記憶」「未確認」と書きます。体調や勤務への影響があれば、自分が把握している範囲を添えます。分からない部分を埋めるために推測する必要はありません。
持参資料は、メモと対応させる
資料がある場合は、メモの「出来事1」「出来事2」と同じ番号を控えに付けると、話した箇所を探しやすくなります。メールやチャットは、送信者・日時・前後の流れが確認できるものを選びます。元のデータを編集して説明用の文面へ置き換えず、説明用の抜粋は別の控えにします。
業務資料や第三者の情報は、閲覧できることと外部へ持ち出せることを分けて考えます。会社の情報管理ルールを確認し、扱いが分からない場合は、資料を送る前に内容の種類と必要な範囲を窓口に尋ねてください。原本を預ける必要があるか、提示だけでよいかも確認します。資料がそろわないときは、何が手元にあり、何がないかをメモして利用方法を聞けます。
会社への連絡と、制度の違いを質問する
厚生労働省の制度案内は、情報提供・相談、助言・指導、あっせんを分けて説明しています。初回に情報を聞くことと、後の手続を申し込むことを同じものとして考えず、「これは制度の説明ですか、申込みですか」「会社への連絡は、どの段階でどのように行われますか」と確かめます。
公式案内には相談者のプライバシーへの配慮が示されていますが、「会社に絶対知られない」とは約束できません。「現時点では会社への連絡を望んでいない」「上司に伝わることが怖い」と、最初に伝えてください。利用できる手続や対応は事情によって異なり、相談によってパワハラの認定や解決が保証されるわけではありません。
相談後は、説明と次の行動を分けて残す
- 相談した日、窓口名、電話か面談か。
- 説明された制度や資料名。聞き取れなかった名称は確認する。
- 追加で整理する資料と、自分が次に確認すること。
- 再相談の方法や期限を案内された場合は、その内容。案内がなければ自分で期限を作らず、必要に応じて聞く。
相談員の説明と自分の理解を混ぜず、「こう理解しましたが合っていますか」と確認すると、次の相談にもつなげやすくなります。一度に手続を決めるのが難しいときは、その不安も伝えられます。きろくねを使う場合も、相談で話したことと次に確認することを、自分のメモとして残すところから始められます。
よくある質問
- 総合労働相談コーナーは無料ですか?
厚生労働省は無料と案内しています。面談または電話で相談でき、所在地や受付時間は公式の都道府県別一覧で確認できます。
- 予約は必要ですか?
厚生労働省の案内は予約不要です。ただし地域によって受付時間や相談員の在席に注意書きがあるため、訪問前に電話で時間と相談方法を確認すると準備しやすくなります。
- 資料が少なくても、まず相談できますか?
まず窓口に利用方法を尋ね、分かる範囲の出来事と今の困りごとを伝えてください。資料はあるものとないものを分けて説明し、手続に必要な資料は相談員へ確認します。
- 会社に相談したことが伝わりますか?
会社への連絡が不安なことを最初に伝え、情報提供・相談と、助言・指導やあっせんなどの手続の違いを確認してください。連絡の段階や内容は事情と制度によって異なるため、絶対に伝わらないとは約束できません。
出典・参考
きろくねは記録を助ける道具です。診断・認定・法的な判断は行いません。危険やつらさが強いときは、公的な窓口や専門家への相談もご検討ください。